二段のかんろだい石

 この二段のかんろだい石は、明治15年陰暦3月25日、官憲によって没収され、ある経過の後、現在は、真柱邸内に置かれている。
 教祖は、何故かんろだいの話をしたか?それは親神の珍しいたすけを示すことによって、世界中人間の心の浄化を図ることにあった。
 かんろだいは、国家を基盤にする〈上、高山〉へ見せる親神の特別な証拠として考えられていたようだ。
 13段まで出来たかんろだいの上に平鉢を載せて、この世再現のかぐらづとめをつとめる時、天から甘露が降ろされ、それを頂いた
 特定の者から不老長生する、いわば人類究極の目的「よふきゆさん」のスタートが始まる。 

 このことは、当初、教祖115歳在世の間に実現するものであった。明治の代が終わる頃“毎夜甘露ヲフラシ”と仰った。
 しかし、内外の無理解から、頓挫来たし、時期尚早、つとめの歌を「すます」から「すまして」変えて、教祖は姿を隠し、地上に留まり、
 世界中を働いて(大掃除、荒治療を施す)、留め立てのない世に持ち込んで、再スタートを考えられたと思われる。
 平成12年6月26日、あの忘れられないかんろだい事情が起きて、今月で、丸4年を迎えようとしている。