か ぐ ら つ と め
 
              三島天理教会本部神楽式図

                   故一瀬幸三(新宿郷土史家)氏所蔵
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 「おつとめ」は、通常ぢば(教会本部神殿中央かんろだいの据えられているところ)で、毎月26日に「よろづたすけのつとめ」としてつとめられる。
 この「つとめ」というのは、親神によって遙か遠い昔に、この世と人間を創め られた“原初の働きの再現”を意味するものである。
 これを教示した中山みき教祖(おやさま)は、親神の啓示によって、同時に「おふでさき」(原典)を誌した。その内容の主題は、
 この世を等しく「よふきゆさん」に導くために、とにかく現実の大きな問題である“戦争”という世界の事情を治め、根絶しなければならないと、
 誌るしている。  註1、.2

 (戦争は人間の営みを何もかもダメにしてしまう。いたいけな沢山の子供たちが傷つき、若き兵士が戦場に駆り出され、苦悩する。
 それを見聞する我々も全くやるせない極みである)
 しかも、ふでさきには“うちからせかいへ”“にほんからからへ”という世界救済の経綸(筋道)が示されている。
 すなわち、この列島には親神の特別なはからいがあり、世界中どこにもない方策(つとめを中心とした)を実施することに
 よって、それが実現するという。
 それは、ぢば(つとめを中心とした人材)とにほんの上・高山(為政者)が、一体となって世界と対峙する中に、鮮やかな神の守護を頂き、
 やがて世界中にその恩恵を及ぼしていくというものである。 註3    
 
 今日のように、国家の利害にとらわれて、互いに主張し合っていては、世界中はいつまでたっても治まることはない。
 どこかの国からその主張を取り下げて、力のバランスという幻想から解放され、軍事を固持しなくなった時、世界平和が実現するであろう。
 そのスタートとなるのが、この列島にほんである。この島には親神のたすけを請け合う「つとめ場所」が存在する。

 にちにちに高山にてわだんだんと どんな事をばたのみたつねる ふ12-168
 にほんにもこふき(頼りになるもの)をたしかこしらへて それひろめたらから(世界)ハまゝなり ふ10-88
 およそ、議論を単純化すると、以上のように考えられるのである。 註4

 
 註1 『教祖伝入門10講』矢持辰三 道友社 p213 1984,6,1 
    「明治27年の日清戦争のときにも、おふでさきについてのおさしづが出ています。戦争のときばかりに出ていて不思議なことです。」

 註2  なにゝてもたすけ一ちょであるからに むほんねへ(謀反の根)をはやくきりたい  ふ3-144
     むほんづとめー あしきを払うて どうぞ むほん すつきり 早く おさめたすけたまへ 天理王命 南無天理王命 南無天理王命

 註3 『事情さとし』深谷忠政編 道友社 1974,8,26 “世界の事情”戦争、事情に備える 芹沢茂執筆 p699-713

 註4 FREE FORAM 原典と資料から学ぶ教理とひながた NO278・368・374 小泉さんシリーズ参照